お知らせ2017年6月
理研CLST-ダイキン工業連携センター 開設
研究成果2017年3月
タンパク質をコードしないRNAをカタログ化 -機能的なncRNAの数は遺伝子の総数に匹敵-
ゲノム情報解析チームのピエロ・カルニンチ チームリーダー、ホン・ヂョン-チョウ研究員らの国際共同研究グループは、27,919種の長鎖ノンコーディングRNA(lncRNA)のヒトゲノム上での正確な位置や配列の特徴、細胞や組織での発現パターンを示した「ヒトlncRNAアトラス(地図)」を作成しました。このアトラスにより、19,175種のlncRNAが機能しており、そのうち1,970種は疾患に関与している可能性が示されました。
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研究成果2017年2月
複数のプローブを同時追跡できる「MI-PET」を開発 -複数疾患の同時診断や診断精度の向上、検査負担軽減の実現へ-
次世代イメージング研究チームの福地知則研究員、渡辺恭良チームリーダーらの共同研究グループは、これまで単一のプローブしか追跡できなかったPET(陽電子放射断層撮影法)装置に、各種陽電子放出核種固有の「脱励起ガンマ線」を捉える検出器を組み込むことで、複数のプローブを同時に追跡できる新装置「MI-PET」を開発しました。
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お知らせ2016年12月
研究成果2016年11月
小児慢性疲労症候群は報酬の感受性低下を伴う
-学習意欲の低下を招く脳領域の活性低下-
健康病態科学研究チームの渡辺恭良チームリーダー、水野敬上級研究員らの共同研究グループは、小児慢性疲労症候群(CCFS)の患児の脳では、低い報酬しか獲得できなかった場合に、線条体の被殻と呼ばれる領域の神経活動が低下していることを、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を使って明らかにしました。
イベント2016年11月
研究成果2016年10月
タンパク質合成を促進する「ジャンク」と呼ばれていたRNA -アンチセンスRNAの翻訳促進機構をヒトでも確認-
トランスクリプトーム研究チームのアレクス・シャイン研究員とピエロ・カルニンチ チームリーダーらは、タンパク質の合成を促進するアンチセンスRNAがヒトでも発現していることを発見しました。
研究成果2016年10月
B型肝炎ウイルスの詳細な転写マップを作成 -ウイルスタンパク質を作る新たな転写開始点を発見-
トランスクリプトーム研究チームのピエロ・カルニンチ チームリーダーと橋本浩介専任研究員らの研究チームは、がん組織および周辺組織におけるB型肝炎ウイルス(HBV)の遺伝子発現パターンを明らかにし、これまで知られていなかった転写開始点を発見しました。
研究成果2016年10月
慢性疲労症候群の客観的診断に有効なバイオマーカーを発見
健康・病態科学研究チームの渡辺恭良チームリーダーと細胞機能評価研究チームの片岡洋祐チームリーダーらの共同研究グループは、原因不明の疾患である慢性疲労症候群(CFS)患者の血漿成分中の代謝物質に特徴的な変化が見られることをメタボローム解析(代謝物質の網羅的解析)により明らかにし、これら代謝物質の一部は慢性疲労症候群の客観的診断に有効なバイオマーカー(診断マーカー)となりうることが分かりました。
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お知らせ2016年9月
FANTOM5
がEUREKA PRIZE
を受賞しました!
研究成果2016年9月
ポリマー末端基の新測定法
-PETに含まれる微量な構造をNMRで測定可能に-
NMR施設の前田秀明施設長、NMR利用支援特別ユニットの林文晶ユニットリーダー、大内宗城技師らの共同研究グループは、合成高分子(ポリマー)の末端基や部分構造を核磁気共鳴(NMR)装置を用いて効率よく測定をする方法を開発しました。
研究成果2016年8月
継続的更新に対応する細胞-遺伝子活性データベース -増え続ける遺伝子制御解析情報をWeb上で簡単に参照-
大容量データ管理技術開発ユニットのイマド・アブケセーサ研究員、粕川雄也ユニットリーダーらの共同研究チームは、RNAとして転写される遺伝子領域の活性や制御に関する情報を容易に検索可能で、データの維持・更新を低コストで行うことができるデータベース「FANTOM5 SSTAR
(ファントム5 スター)」を開発しました。
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研究成果2016年8月
タンパク質の二次構造を決定する新たな手法を開発
-14N固体NMRでβシート配向の区別が可能に-
理研CLST-JEOL連携センター固体NMR技術開発ユニットの西山裕介ユニットリーダーとマノジ・クマール・パンディ研究員らの国際共同研究グループは、同位体標識を用いずにタンパク質の二次構造の解析を行う核磁気共鳴(NMR)法を開発しました。
研究成果2016年7月
分子モーターの「バックギア」を解明 -細胞分裂をつかさどるキネシンが微小管を逆走する仕組み-
タンパク質機能・構造研究チームの仁田亮上級研究員らの共同研究グループは、細胞分裂を牽引する分子モーター「Kinesin-14(キネシン-14)」が、他のキネシンとは逆向きに動く分子メカニズムを解明しました。
お知らせ2016年5月
第2回CLSTアドバイザリー・カウンシルを開催しました
お知らせ2016年4月
NMR施設の高橋雅人 上級研究員が第48回市村賞を受賞しました!
お知らせ2016年4月
研究成果2016年4月
2 種類の高温超伝導ワイヤを組み合わせて超伝導磁石の世界最高記録を達成
理化学研究所、物質・材料研究機構、ジャパンスーパーコンダクタテクノロジー株式会社、株式会社JEOL RESONANCE
、千葉大学からなる共同研究グループは、2種類の高温超伝導ワイヤを組み合わせた高温超伝導コイルと低温超伝導コイルを併用した新タイプの超伝導磁石を開発し、現時点で超伝導磁石の世界最高記録となる、27.6テスラの定常磁場の発生に成功しました。
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お知らせ2016年4月
理研組織横断連携研究「ライフサイエンスの横断的取組による超高齢社会課題解決への貢献」プロジェクト 始動
お知らせ2016年2月
清末優子ユニットリーダーが米国科学振興協会ニューカム・クリーブランド賞を受賞
研究成果2016年2月
認知症モデルマウスの神経炎症を可視化
-COX1を標的とした認知症の解明・診断・治療への応用に期待-
生体機能評価研究チームの尾上浩隆チームリーダーと宿里充穂客員研究員、標識化学研究チームの土居久志チームリーダー、馬渡彩リサーチアソシエイトらは、神経炎症に関わる酵素COX-1を高感度で検出するPETプローブを開発し、アルツハイマー型認知症モデルマウスの神経変性の進行にCOX-1が関与する様子を可視化することに成功しました。
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研究成果2016年2月
白質消失病の発症機構
-大脳白質「消失」の鍵を握る巨大タンパク質の立体構造を解明-
翻訳因子構造解析研究ユニットの伊藤拓宏ユニットリーダー、柏木一宏特別研究員らの研究グループは、白質消失病発症の原因タンパク質「eIF2B」の立体構造を結晶構造解析により解明し、分子レベルでeIF2Bのストレス応答機構を明らかにしました。
研究成果2016年2月
リアルタイムPCRを手軽にデザイン -DNA定量や多型検出に最適な配列を解析するソフト「Edesign
」-
機能性ゲノム解析部門核酸技術診断開発ユニットの木村恭将客員研究員、相馬崇裕研究員、臼井健悟ユニットリーダーらは、DNAの定量分析や病原体の遺伝子型決定、ヒト遺伝子多型(DNAの個体差)の検出に最適化したリアルタイムPCR用のプローブとプライマーを設計するソフトウェア「Edesign(イーデザイン)」を開発・公開しました。
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研究成果2016年2月
薬剤分子の新たな化学変換法 -炭素−フッ素結合を持つ医薬品を多彩な用途に活用-
分子標的化学研究チームの丹羽節研究員、細谷孝充チームリーダーらの研究チームは、フッ素原子を持つ医薬品から分子プローブを簡便かつ迅速に合成する新しい手法を開発しました。
研究成果2016年1月
コンパクト超高磁場NMRの実現へ -レアアース系高温超伝導ワイヤを使用したNMR装置を開発-
NMR施設の柳澤吉紀基礎科学特別研究員、前田秀明施設長らの共同研究グループは、レアアース系高温超伝導ワイヤを用いた核磁気共鳴(NMR)装置を開発し、タンパク質試料のNMR測定に成功しました。
これにより、極めてコンパクトな超高磁場NMR装置の実現が期待できます。
研究成果2015年12月
多様な臓器のがんで異常発現するRNA群を発見 -がん診断の新たなバイオマーカー候補に-
ゲノム情報解析チームのピエロ・カルニンチ チームリーダーとボグミル・カチコフスキー国際特別研究員らの国際共同研究チームは、多様な臓器のがんで異常な発現を示すRNAを多数発見しました。
これらのRNA群は、がん診断の新しいバイオマーカーとなる可能性があります。
お知らせ2015年11月
「健康生き活き羅針盤リサーチコンプレックスプログラム」がJST事業に採択されました
研究成果2015年11月
不均一な生体試料を測定できる高性能NMR装置を開発
-マイクログラム試料からの高分解能メタボローム解析を実現-
理研CLST-JEOL連携センター固体NMR技術開発ユニットの西山裕介ユニットリーダーらの国際共同研究グループは、不均一かつ微量な生体試料の高分解能メタボローム解析が可能な核磁気共鳴(NMR)装置を開発しました。
研究成果2015年11月
新たな実験動物としてのソメワケササクレヤモリ -哺乳類の比較対象に適した爬虫類の遺伝子をカタログ化-
分子配列比較解析ユニットの原雄一郎研究員、工樂樹洋ユニットリーダー、生体モデル開発ユニットの清成寛ユニットリーダーらは、爬虫類の実験動物として適する特徴を持つ“ソメワケササクレヤモリ(学名Paroedura picta)”の発生過程で機能する遺伝子の配列を網羅的に解読し、その配列情報をデータベースとして公開しました。
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研究成果2015年11月
細胞まるごと三次元画像データの自動解析法を開発
-画像処理と数理計算の融合により巨大データを精密に解く新手法-
細胞動態解析ユニットの清末優子ユニットリーダーらの国際共同研究グループは、最新の高速高解像度蛍光顕微鏡技術である「格子光シート顕微鏡」で得られる膨大な三次元画像データを自動解析する計算処理技術を開発しました。その結果、従来のデータ解析法では捉えることができなかった、細胞分裂時の微小管の動きを解析することに成功しました。
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研究成果2015年10月
肝細胞がんで活性化するレトロウイルス由来のRNA -肝細胞がんの病態解明、診断マーカーへの応用に期待-
トランスクリプトーム研究チームのピエロ・カルニンチ チームリーダーと橋本浩介研究員らは、肝細胞がんではレトロウイルス由来RNA の発現が活性化しており、がんの分化度や再発率などと関連していることを発見しました。
研究成果2015年10月
小児慢性疲労症候群患児の脳活動状態を明らかに -注意配分時に広範囲の前頭葉を過剰活性させてしまう-
健康・病態科学研究チームの渡辺恭良チームリーダーと水野敬上級研究員らの共同研究グループは、小児慢性疲労症候群(CCFS)の患児の脳では、注意配分(2つ以上のことを同時に遂行すること)を行う際に前頭葉が過剰に活性化し、非効率な脳活動状態となっていることを機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を使って明らかにしました。
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研究成果2015年8月
人工的に設計したタンパク質による金属ナノ結晶の生成 -バイオミネラリゼーションを利用したタンパク質の新素材-
構造バイオインフォマティクス研究チームのケム・ツァンチームリーダーとアルノウト・ヴット国際特別研究員らの共同研究グループは、金属と結合するピザ型タンパク質を設計し、規則正しく配列した7個のカドミウムイオンと12個の塩化物イオンから成る世界最小のナノ結晶を作ることに成功しました。
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研究成果2015年7月
短寿命の放射性同位体11CによるビタミンB1の標識に成功 -ビタミンの体内動態をPETで可視化するための新たな標識法の確立-
標識化学チームの土居久志チームリーダーと健康・病態科学研究チームの渡辺恭良チームリーダーらの共同研究グループは、チアミン(ビタミンB1)とフルスルチアミン(ビタミンB1誘導体)を炭素の放射性同位体(炭素11:11C)で標識する有機合成法を確立し、生体ラット内でのビタミンB1とビタミンB1誘導体の動態をPETで可視化することに世界で初めて成功しました。
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研究成果2015年7月
外的刺激で蛍光波長が可逆的に切り替わる有機蛍光色素を開発 -力やガスを検知するカラーセンシング材料に応用期待-
次世代イメージング研究チームの渡辺恭良チームリーダーと神野伸一郎客員研究員、谷岡卓大学院生リサーチ・アソシエイトらの共同研究グループは、固体状態(結晶状態)で近赤外と青色の異なる2つの蛍光波長をもつ有機蛍光色素「cis-ABPX01」を開発し、結晶をすり潰すなどの外的刺激により、近赤外と青色の蛍光波長を可逆的に切り替えることに成功しました。
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研究成果2015年7月
ヒトの細胞間相互作用ネットワークの概要を可視化 -多細胞生物を構成する細胞の相互作用を体系的に記述-
ゲノム情報解析チームのピエロ・カルニンチ チームリーダーとジョーダン・ラミロフスキー特別研究員、アリスター・フォレスト客員主管研究員らは、細胞が互いにコミュニケーションする際に用いるタンパク質の大規模な発現解析を行い、ヒトで機能している細胞間相互作用の概要を可視化することに成功しました。
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研究成果2015年7月
世界最高磁場のNMR装置 (1020MHz) の開発に成功 ー高温超伝導体の応用が決め手 新薬創製・新物質開発の高速化にむけて大きな前進ー
NMR施設の前田秀明施設長らの共同研究グループは、JST 先端計測分析技術・機器開発プログラム「超1 GHz -NMRシステムの開発」の一環として、1020MHzという世界で最も強い磁場を発生できる超高磁場NMR装置の開発に成功しました。
お知らせ2015年5月
PASSシステムが稼働しました
発表論文等の研究成果を、センター全体で一括管理するPASSシステムが導入されました。このシステムは、各部門で独自に収集・管理されていた研究発表情報を一元管理するデータベースであり、さらに論文の準備・投稿時に発生する共同研究者間や研究室主宰者等とのコミュニケーションをサポートする機能を備えています。投稿前の論文情報は、編集・閲覧権限をユーザー毎に個別に設定可能で、秘匿な情報が部外者に漏れないよう管理することができます。また、公開された論文情報については、公的データベースに掲載された論文情報を自動で照会するなどの機能も備えています。
将来的な全所展開を視野に、現在は情報システム部や図書発表委員会等と連携して議論を進めています。
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お知らせ2015年4月
一細胞プロジェクト が始動しました
理化学研究所の生命科学系センターが結集し、それぞれがもつ技術を組み合わせることによって生命の重要な性質を一細胞レベルで明らかにすることを目的としたプロジェクトが始まりました。
研究成果2015年3月
ncRNA の発現がiPS細胞とES細胞の違いを決める -多能性維持に関わるとされるncRNAがiPSでは十分に発現せず-
トランスクリプトーム研究チームのピエロ・カルニンチ チームリーダーとアレクサンダー・フォート客員研究員らは、ES細胞(胚性幹細胞)とiPS細胞(人工多能性幹細胞)で発現する全てのRNAを比較解析し、ES細胞で発現しているノンコーディングRNA(ncRNA)の多くが、iPS細胞では十分に発現していないことを発見しました。
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研究成果2015年2月
遺伝子制御部位の活性はエンハンサーが先行 -細胞の表現型を決める転写制御の仕組み-
ゲノム情報解析チームのピエロ・カルニンチ チームリーダー、エリック・アーナー副チームリーダーらが参画する国際研究コンソーシアム「FANTOM
」は、幹細胞の分化など細胞の性質が変わる過程で転写されるゲノム領域を網羅的に解析し、遺伝子から離れた位置で遺伝子の転写効率に関わる制御部位である「エンハンサー」の活性化が、一連の遺伝子発現の変化に先行して起きる現象であることを明らかにしました。
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研究成果2015年2月
RNAポリメラーゼの働きを切り替えるメカニズムを解明 -転写制御の基本原理解明へ重要な一歩-
超分子構造解析研究チームの関根俊一チームリーダーと村山祐子特別研究員らは、遺伝子の転写を担う酵素「RNAポリメラーゼ」が、転写の状況に応じて機能を変化させる時の、具体的な構造変化やそれを制御するメカニズムを解明しました。
お知らせ2015年2月
新しい電子顕微鏡が神戸に導入されました。
一細胞から組織全体まで、対象の倍率を自在に変えながら分子の動きを追跡できるMicro-morphomics システムを搭載した電子顕微鏡が導入されました。
イベント2014年12月
お知らせ2014年11月
お知らせ2014年11月
理研CLST-JEOL連携センター 開設
世界トップレベルの理化学機器メーカーである日本電子株式会社(JEOL)と共同で設立した「理研CLST-JEOL連携センター」。電子顕微鏡やNMRにおいて独自の高度な技術をもつJEOLと連携することによって、分析・診断機器分野における日本独自技術の創出をめざし、センターミッションでもある原子レベルから個体レベルにわたる生命現象の動的理解をめざします。
研究成果2014年10月
世界初!ピザ型人工タンパク質の設計・製造に成功しました ―ナノバイオテクノロジー中核部品の設計・製造方法確立に期待―
構造バイオインフォマティクス研究チームのケム・ツァンチームリーダーとアルノウト・ヴットらの共同研究グループは、コンピューターによる完全回転対称プロペラ型(愛称ピザ型)人工タンパク質設計方法を開発し、設計通りのタンパク質が実際に製造できることを証明しました。
研究成果2014年8月
発がんに関わるマイクロRNA(miRNA)が分解される仕組みを解明 -がん細胞でのmiRNAの1つ「miR-21」の蓄積は分解抑制により生じる-
ゲノムデータ解析アルゴリズム開発ユニットのミヒル・デ・ホーンユニットリーダーらの共同研究グループは、がん細胞などの増殖を促進するとされるマイクロRNA(miRNA)の1つ「miR-21」が分解される仕組みを解明し、多くのがん細胞で、分解する仕組みの異常によってmiR-21が蓄積していることを突き止めました。
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お知らせ2014年7月
分子ネットワーク制御研究プロジェクト設置
部門の垣根を超えた研究が推進されることをめざし、マトリックスマネジメントを採用したセンター長戦略プログラムに、「分子ネットワーク制御研究プロジェクト」が設置されました。3部門がもつ技術を統合した研究開発が期待されます。
研究成果2014年6月
ヒトiPS細胞の分化多能性を維持・向上させる新たな因子を発見 -フィーダー細胞を使わずヒトiPS細胞の安定した培養を可能に-
オミックス応用技術研究グループの鈴木治和グループディレクターと長谷川由紀副チームリーダーらは、「CCL2」と呼ばれるタンパク質がヒトiPS細胞(人工多能性幹細胞)の分化多能性を維持、向上させることを発見し、その機能に関与する遺伝子群の存在を明らかにしました。
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お知らせ2014年6月
お知らせ2014年5月
ピエロ カルニンチ副センター長がChen Award of Excellence
を受賞
> 受賞のもよう
(写真提供:Human Genome Organization)
研究成果2014年4月
幹細胞の多能性に関わるレトロトランスポゾン由来のRNA -ジャンクDNAから転写されるRNAの新しい機能を発見-
機能性ゲノム解析部門のピエロ・カルニンチ部門長、トランスクリプトーム研究チームのアレクサンダー・フォート研究員、橋本浩介研究員らの共同研究グループは、これまで知られていなかった数千種類のRNAがiPS細胞やES細胞の核内で発現していることを見いだし、その一部が幹細胞に特徴的な多能性の維持に関与している可能性があることを明らかにしました。
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研究成果2014年4月
慢性疲労症候群と脳内炎症の関連を解明 -脳内の神経炎症は慢性疲労の症状と相関する-
健康・病態科学研究チームの渡辺恭良チームリーダーと水野敬研究員らの共同研究グループは、慢性疲労症候群/筋痛性脳脊髄炎(CFS/ME)の患者は健常者と比べて脳神経の炎症反応が広く見られることを陽電子放射断層画像法(PET)で確認し、炎症の生じた脳部位と症状の強さが相関することを突き止めました。
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お知らせ2014年3月
ASSIC(自動細胞培養システム) が、横浜に導入されました!
研究成果2014年3月
ゲノム上の遺伝子制御部位の活性を測定し正常細胞の状態を定義 -生命の分子レベルでの理解に大きな一歩-
機能性ゲノム解析部門のピエロ・カルニンチ部門長、ゲノム情報解析チームのアリスター・フォレストチームリーダーらが参画する国際研究コンソーシアム「FANTOM
」は、第5期のプロジェクトとして、正常な細胞を含む各種細胞や組織を収集し、それらのゲノムに存在するゲノムDNAからRNAへの書き写しをコントロールする遺伝子配列を網羅的に解析しました。これにより、遺伝子近傍にある「プロモーター(遺伝子近位制御部位)」約185,000個、遺伝子遠方にある「エンハンサー(遺伝子遠位制御部位)」約44,000個の活性をさまざまな細胞で測定しました。
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研究成果2014年3月
銅の代謝異常をPETによる動態イメージングで診断 -メンケス病モデルマウスで銅と銅キレーター併用の効果を確認-
健康・病態科学研究チームの渡辺恭良チームリーダーと野崎聡研究員らの共同研究グループは、先天性銅代謝異常症「メンケス病」の治療において、銅と銅キレーターを併せて投与することが、中枢神経障害や腎障害の予防に効果がある可能性を明らかにしました。メンケス病モデルマウスを陽電子放射断層画像法(PET)で撮像し、銅代謝の改善を確認した結果によるものです。
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研究成果2014年3月
ウイルス感染に伴う疲労倦怠感は脳内炎症が引き金 -脳内の炎症性物質とその働きを阻害する物質のバランスが疲労回復に関係-
細胞機能評価研究チームの片岡洋祐チームリーダーと大和正典研究員らは、末梢からのウイルス感染を模擬したラットを用いて、脳内炎症によって疲労倦怠感が起きることを明らかにしました。
研究成果2014年3月
新しいバイオインフォマティクス・ツール「ZENBU」を開発 ―ゲノム上の数千もの転写活性を視覚化、解析し、データを共有―
ゲノム情報解析チームのアリスター・フォレストチームリーダーとジェシカ・セヴェリン上級技師らの共同研究グループは、ゲノム配列のデータ解析とゲノムブラウザが連動したバイオインフォマティクス・ツール「ZENBU(ゼンブ)」を開発しました。ZENBUは誰でも無償で利用でき、次世代シーケンサーから量産される大量の遺伝子発現情報の解析や視覚化、さらにはデータ間の比較を容易に行うことが可能です。
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お知らせ2014年3月
クライオ電子顕微鏡が、横浜に導入されました!
イベント2014年2月
センター発足記念シンポジウム「ライフサイエンスの新宇宙 -分子ネットワーク制御技術基盤の構築に向けて-」を開催しました
研究成果2014年1月
脳卒中による運動障害からの回復メカニズムを解明 -リハビリテーションで脳神経回路が再構築される-
機能構築イメージングユニットの林拓也ユニットリーダーらの共同研究グループは、脳卒中発症後の運動障害から脳神経回路が回復するメカニズムを解明しました。
研究成果2014年1月
新しい抗うつ薬として期待されるケタミンはセロトニン神経系に作用
-即効性と持続性を持つ抗うつ薬のメカニズムの一端を解明-
生体機能評価研究チームの尾上浩隆チームリーダーと山中創特別研究員らは、新しいタイプの抗うつ薬として注目されている「ケタミン」が、セロトニン1B受容体の活性を“やる気”に関わる2つの脳領域で上昇させることを、サルを対象とした陽電子放射断層画像法(PET)によって明らかにしました。
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研究成果2013年11月
C型肝炎ウイルス(HCV)が肝線維化を進行させるメカニズムを解明
-ウイルスタンパク質が宿主タンパク質に代わり線維化シグナルを活性化-
微量シグナル制御技術開発特別ユニットの小嶋聡一特別ユニットリーダーと坂田幸大郎連携促進研究員らの共同研究グループは、C型肝炎ウイルス(HCV)が持つタンパク質の1つ「NS3プロテアーゼ」が、宿主(肝細胞)の形質転換成長因子(TGF-β)に代わって、肝臓内の結合組織を増加させるシグナルを活性化させ肝線維化が進行するという新たな分子メカニズムを解明しました。
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研究成果2013年10月
薬の効果がもたらす遺伝子発現の変化を網羅的・定量的に捉える
-抗がん剤投与時のプロモーター活性の変化をゲノム全域で解析することに成功-
オミックス応用技術研究グループの鈴木治和グループディレクターらの共同研究グループは、薬剤の作用を遺伝子発現量の変化(プロモーター活性の変化)として網羅的・定量的に捉えることに初めて成功しました。
お知らせ2013年10月
センター長戦略ファンド 設立
部門の垣根を超え、それぞれの強みを活かした研究が積極的におこなわれるよう、若手からの挑戦的なアイディアを採用し、プロジェクトに一定の研究費を与える「センター長戦略ファンド」が設立されました。
初年度は、1件の研究、2件の調査研究が採用されました。
イベント2013年9月/11月
研究成果2013年9月
肺がんのリスクと予後を予測する新規バイオマーカーの発見
-NRF2遺伝子の一塩基多型が術後生存率と女性非喫煙者の発症リスクに関連-
オミックス応用技術研究グループの石川智久上級研究員らの共同研究グループは、細胞の防御反応に関わるNRF2遺伝子の一塩基多型(SNP)を調べることで、肺がん患者の予後と女性非喫煙者の肺腺がんリスクを予測できる可能性を臨床研究によって見いだしました。
研究成果2013年8月
絶縁部分が4μmの次世代高温超伝導ワイヤを開発
-超伝導機器の小型化、高磁場化、低コスト化の実現に向けた一歩-
NMR施設の前田秀明施設長と柳澤吉紀基礎科学特別研究員、高橋雅人上級研究員らの共同研究グループは、次世代の超伝導ワイヤとして期待されるレアアース系の「次世代高温超伝導ワイヤ」の絶縁部分の厚さを従来の10分の1となる4μmにすることに成功しました。
研究成果2013年8月
蛍光プローブ「Eprobe
」のリアルタイムPCRへの応用
-個別化医療の進展に合わせ簡便・正確な遺伝子検査、病原体検出法の確立へ-
核酸診断技術開発ユニットの臼井健悟ユニットリーダーとマティアス ハーベス客員研究員、花見健志研究員、ディアン デロベルリサーチアソシエイトらの共同研究グループは、人工核酸を利用した蛍光プローブ「Eprobe
®」とリアルタイムPCR法を組み合わせることで、特定の遺伝子配列のコピー数や発現量、変異の有無を従来法に比べて正確に検出する方法を開発しました。
研究成果2013年8月
金属イオンの濃度に応答して色調が変わるケミカルセンサーを開発
-環境中、生体内の銅イオン検出・定量分析に有用なツール-
次世代イメージング研究チームの榎本秀一チームリーダーと神野伸一郎研究員らの共同研究グループは、金属イオンを認識して発色し、その発色濃度に応じて色調が変化するケミカルセンサーを開発しました。
イベント2013年7月
第1回CLSTリトリート 開催
分野の異なる3部門の研究交流を目的に、横浜・神戸・和光から各部門の研究員たちが舞子(兵庫県神戸市)に集まってCLSTリトリートが開催されました。リトリートでは、各自が行っている研究内容を紹介。分野を超えた新たな研究展開が期待されます!
研究成果2013年5月
タンパク質とミネラルの挙動を同時にイメージング
-ミネラル欠乏症などを解明する新たな研究手法に期待-
次世代イメージング研究チームの榎本秀一チームリーダーと本村信治副チームリーダーらは、複数種の放射性薬剤を同時に可視化する半導体コンプトンカメラ「GREI」を改良した「GREI-II」を開発し、生体内のタンパク質とミネラル(必須金属元素)の振る舞いを体の外から高い解像度で同時に観察することに成功しました。
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研究成果2013年4月
人工塩基を用いてDNAの機能向上を証明
-予言から約50年の仮説を世界で初めて実証-
合成分子生物学研究チームの平尾チームリーダーらは、自然界に存在しない人工塩基を天然のDNAに組み込むことで、DNAの昨日を飛躍的に向上できることを世界で初めて証明しました。
お知らせ2013年4月
センターが発足しました
理化学研究所第3期中期計画に基づき、ライフサイエンス技術基盤研究センターが設立されました。
構造生物学、合成生物学、オミックス研究、分子イメージング研究の各分野における最先端の技術や研究を発展・融合させることで、原子・分子・細胞・組織・個体の階層を超えた生命理解を進め、ヒトを対象とした生命科学に基づく創薬・医療の実現に向けた技術課題を解決するライフイノベーションをめざします。
センターには3部門、2施設、37のラボが置かれ、横浜、神戸、和光の3拠点で活動を開始しました。また、部門を横断するマトリックスマネジメントにより運営される組織として、センター長戦略プログラムが設置されました。